【ラジオ雑学】現在も放送中の最長寿ラジオ番組って何?

【ラジオ雑学】現在も放送中の最長寿ラジオ番組って何?

戦前から続くのはあの番組!

ラジオはテレビに比べると長く続く番組が多い。10年、20年続いている番組は結構な数があり、なかには50年以上続いている番組も。
現在も放送されている番組のうち、一番の長寿はやはりNHKの「ラジオ体操」(1928年~、戦後しばらく中断あり)。これは「番組」と言ってよいものかはわからないが、それ以外で見ても、クラシック番組である「音楽の泉」(1949年~)、全国各地から寄せられる季節のお便りや懐かしい歌を届ける「ひるのいこい」(GHQ指導の前進番組を入れると1949年~)あたりが最古参組。さすがにここはNHKの独壇場だ。

民放放送開始まもなくスタートした番組が!

一方、民放ラジオで現在も放送されている番組のうち最も古いのは、JRN系列で放送されている「歌のない歌謡曲」(1951年~)。ラジオファンには「うたなし」と呼ばれている、歌謡曲のインストゥルメンタル版を流す番組である。
民放ラジオがはじめて放送されたのが1951年9月1日、その翌々日の9月3日から毎日放送の前身である当時の新日本放送がオンエアしたとのことで、間違いなく民放ラジオ番組では最も古いはずだ(※日付に関しては諸説あるが9月3日が信ぴょう性がもっとも高い)。
当時から今もパナソニック(当時は松下電器)1社提供。現在、各局の女性アナウンサーがそれぞれ個別に担当していることもあって、今後もまだまだ長寿記録は更新されるはずだ。

ちなみに1社提供番組は長寿になることが多く、TOKYO FMの「JET STREAM」(1967年~)は日本航空(※現在は各社)が有名だが、地方局でもRKK熊本放送の「午後2時5分一寸一服」(1953年~)は鶴屋百貨店、ラジオ関西「歌声は風にのって」(1960年~)は神姫バスグループの1社提供。やはり民間放送、スポンサーは大事なのだ。

同一パーソナリティの長寿番組

同じパーソナリティがずっと担当している長寿番組を見てみると、すぐに思いつくのが大阪の朝の2人だろう。ABCラジオ「おはようパーソナリティ道上洋三です」は道上洋三が中村鋭一から「おはようパーソナリティ」のバトンを受けてスタートしたのが1977年。そこから44年、毎朝元気な声を届けてくれたが、ご存じのとおり残念ながら来春で終了が決定している。

一方、MBSラジオ「ありがとう浜村淳です」のスタートはさらに前の1974年。月~金だけでなく土曜版も放送するなど、浜村節は令和になっても絶好調である。間違いなく日本一長寿の生ワイド番組だ。

その他、同一パーソナリティによる長寿番組の代表的なものを表にまとめた。ベテランパーソナリティのトークをぜひチェックしてみてほしい。

■現在も放送中の同一パーソナリティの長寿番組

大塚富夫のタウンIBC岩手放送大塚富夫1974年~(前身番組あり)
ラテンフォルクローレをご一緒に茨城放送飯田利夫1978年~
吟詠百選茨城放送市村俊夫1969年~
高田文夫のラジオビバリー昼ズニッポン放送高田文夫1989年~
武田徹のつれづれ散歩道信越放送武田徹1988年~
ありがとう浜村淳ですMBSラジオ浜村淳1974年~
おはようパーソナリティ道上洋三ですABCラジオ道上洋三1977年~(春終了予定)
民謡で今日拝なびらRBCiラジオ上原直彦1963年~(上原は1983年~出演、現在電話出演のみ
暁でーびるラジオ沖縄盛和子1986年~(2009年~吉田安敬とコンビ)
私の書いたポエムラジオNIKKEI長岡一也、大橋照子1975年~
毒蝮三太夫のミュージックプレゼントTBSラジオ毒蝮三太夫1969年~(現在月1回放送)
大沢悠里のゆうゆうワイドTBSラジオ大沢悠里1986年~(現在土曜のみ、春終了予定)

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